東京月島クリニック[がん治療・生活習慣病予防・検査]

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がん先進治療がん休眠療法

副作用が少なく、長く継続できる
一人ひとりに合わせた抗がん剤治療

主任担当医

高橋 豊


(外来・担当日)
第一水曜日
毎週金曜日
医学博士
元金沢大学がん研究所 腫瘍外科 教授
元千葉大学医学部 がん分子免疫治療学 教授
前国際医療福祉大学医学部大学院 臨床腫瘍学 教授
前日本癌学会 評議員
日本消化器外科学会 特別会員

次の治療(セカンドがん治療)の選択肢

標準療法から外れてしまうと、主治医の医師から「もう治療はありません」と言われてしまいます。ではどうすれば良いのですか?と聞きますと「緩和に行ってください」「痛みがなければ、痛くなったら緩和に行ってください」と言われるのが通常です。患者様側が、ネットや本で調べた知識から「〇〇という治療はどうでしょうか」と聞くと、「エビデンスがありませんから、それは意味がありません」と答えられてしまします。

ところで、エビデンスとは何でしょうか?

抗がん剤治療で言いますと、第3相試験で生存期間が延長することが示された治療です。とは言っても、数多くの症例の平均に過ぎません。わずか2週間の延長でエビデンスになった薬剤もあります。ですからエビデンスがあるから必ず効くわけではなく、またエビデンスがないと言っても、全ての患者で効かないわけではなく、また「まだない」状況の薬剤も数多くあります。
もちろん、現時点でエビデンスがある治療が最も信頼できることは論を待たないとは思いますが、それらを使用できない状況で、次の治療(セカンドがん治療)を諦めることはできるでしょうか?ここで諦めるか、それとも他に何か治療がないのかを求めるのは、個人の自由だと思います。しかし、ほとんどの病院の医師は、エビデンスのある治療以外を勧めることなく、もともとそれらに関する知識もほとんどありません。

次の治療(セカンドがん治療)の提案

私は、医師および研究者として、40数年間、外科医、化学療法医、数多くの臨床試験、がん及び抗がん剤の基礎研究者、各種の代替医療の調査、研究に携わってまいりました。
特に最後の10年は標準治療から外れた患者様の相談、治療に専念してきました。特に私が開発しました副作用が低く、長く継続できるオーダメイドによる抗がん剤治療である、「がん休眠療法」を実践して参りました。
これらの経験を活かし、標準療法から外れてしまった患者様一人ひとりに、これまでの経過と現状をつぶさに相談・検討し、次の治療つまりセカンドがん治療のご提案をさせて頂きたいと考えております。

当院では、「がん休眠療法」を含め様々ながん治療をワンストップで受けることができます。より効果を高めるために、その他のがん治療と「がん休眠療法」の併用療法を基本として、患者様にセカンドがん治療として提案しております。
まずはお気軽にカウンセリングにて医師にご相談ください。

がん休眠療法とは?

手術適応外がん治療の第一選択肢「抗がん剤治療」

手術が適応とならないがん患者様には、抗がん剤治療が第一選択になります。
しかし、標準抗がん剤治療により副作用が強く抗がん剤治療が続けられない方、高齢などを理由に標準抗がん剤治療が受けられない方などは、通常の標準的な抗がん剤治療を受けることが困難となってしまいます。また、抗がん剤治療の副作用が心配で治療を受けられない方には、通常の標準的な抗がん剤治療を受けることを躊躇し、どの選択もできぬままに立ち止まってしまう方もいるかもしれません。

「抗がん剤」も一人ひとりの適量は異なる

アルコールに強い方と弱い方がいる様に、抗がん剤にも一人ひとりの適量に個人差があります。抗がん剤治療を諦めるもしくは忌避する最大の要因は副作用です。副作用についても、同じ抗がん剤を同じ量投与しても一人ひとり副作用の程度は異なります。
実は、抗がん剤による副作用の多くは「量」が問題なのです。抗がん剤治療も「量」を調節すれば、副作用を大きく軽減し、安全かつ長く継続できる治療になります。また、多くの他の治療との併用も可能であり、それらとの相乗効果も期待されます。

副作用が低く、長く継続できる
一人ひとりに合わせた抗がん剤治療

「がん休眠療法」では、まず抗がん剤を、副作用が軽微な程度しか出ない量を投与します。その代わりに、回数を多くします。これにより、長くがんの増殖を抑制しつつ、がんのみならず副作用とも共存できる可能性があります。
さらに、抗がん剤の適量の個人差を考慮する方法を用いて、持続可能な最適量を判断し投与を行います。アルコールで例えると、ほろ酔い加減になる量を一人ひとりで観察しながら、量を決める方法です。

がん休眠療法

抗がん剤による延命は、縮小よりはむしろ増殖の抑制期間に大きく影響することがわかってきました。*1 また、臨床試験のデータを解析したところ、50%以上の縮小率が得られ「有効」と判定された症例と、十分な縮小は得られないものの3ヶ月以上継続する「不変」と判定された症例とでは生存期間に差はないことがわかりました。*2
これらのことから、縮小よりもむしろ長期間の増殖抑制を目指す治療を「がん休眠療法」と総称し、抗癌剤治療の戦略変更の必要性を提案しています。

*1 Takahashi Y and Nishioka K:J Natl Cancer Inst 87:1262-1263,1995.
*2 Takahashi Y, et all:Int J Oncol 17: 285-289,2000.

当院では、「がん休眠療法」をより自由に多くの方に届けるため、自由診療にて行っております。当院では、保険の適応に捕らわれることなく最適な抗がん剤を医師の診断のもと、患者様の同意に基づき自由に受けることができます。

担当医師 高橋 豊 医学博士

この度、私にとって3番目の故郷とも言える月島の地で、がん治療のお手伝いをさせてもらうことになりました。私はこの30年ほど、「がん休眠療法」という、副作用が少なく、サスティナブル(持続可能)な抗がん剤治療法を開発し、それを実践して参りました。

東京月島クリニックでは、標準療法から外れてしまった患者様のために、光免疫療法、遺伝子治療、最新の温熱療法など数多くの治療を用意しております。こう言った治療の多くは、抗がん剤の併用により相乗的、相加的な効果が高まるとされています。しかし、これらの治療を受けておられる患者様に、標準的抗がん剤治療が併用されることはほとんどありません。

そこで、今回東京月島クリニックにおいて、休眠療法に基づく持続可能な抗がん剤治療を併用できる体制を作りました。

また、標準療法から外れた患者様が次にどの治療(セカンドがん治療)を選択するかは大変難しい問題と思われます。私は、これまで45年間外科医として消化器がんと肺がんの診断と手術(金沢大学、国立がんセンター)、腫瘍医として種々のがんに対する抗がん剤治療(金沢大学、国際医療福祉大学)、基礎研究者としてがんの生物学に関する研究(金沢大学、米国テキサス大学MDアンダーソン癌研究所)および免疫治療の研究(千葉大学)、さらにはがんと栄養の研究、調査など、多岐にわたってがんとがん治療に関わってまいりました。この経歴を活かし、患者様お一人おひとりの現状をつぶさに検討し、セカンドがん治療として適した治療をご提案させて頂ければと思っております。

業績 がんの転移(特に血管新生の研究を行い)大腸がんの転移および増殖においてVEGFおよびそのレセプター2が重要な因子であることを世界で初めて明らかにました(現在、これらの研究成果は、抗VEGF抗体であり世界で最も頻繁に使用される抗がん剤の一つであるBevacizumab(商品名:アバスチン)およびRamucirumab(商品名:サムライザ)に繋がっています。
また、がん患者の延命には必ずしもがんの縮小は必要がないことを初めて示し、「がん休眠療法」 (dormancy therapy)を提唱しました。これは、現在の抗がん剤の効果判定においてSD, NC(不変)を有効と判定する契機となりました。
現在、遺伝子薬理学に基づく新たな濃度設定法による抗がん剤治療を開発し、それを臨床応用するとともにその意義を検討しています。
主な論文
(被引用回数2022現在)
1.Takahashi Y, et al: Expression of vascular endothelial growth factor and its receptor, KDR, correlates with vascularity, metastasis, and proliferation of human colon cancer. Cancer Res 55: 3964-3968, 1995. (1802回)
2. Takahashi Y, et al: Predicting recurrence in patients with node-ngative colon cancer: Prognostic value of vessel density and vascular endothelial growth factor expression. Arch Surg, 132: 541-546,1997. (437回)
3. Takahashi Y, et al: Platelet-derived endothelial cell growth factor in humancolon cancer angiogenesis: Role of infiltrating cells. J Natl Cancer Inst, 88: 1146-1151, 1996. (309回)
4. Takahashi Y, et al: Significance of vessel count, vascular endothelial growth factor, and its receptor (KDR) in intestinal-type gastric cancer. Clin Cancer Res, 2: 1679-1684, 1996. (329回)
5.Takahashi Y, et al: p53, vessel count, and vascular endothelial growth factor expression in human colon cancer. Int J Cancer 79: 34-38, 1998. (233回)
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