東京月島クリニック[がん治療・生活習慣病予防・検査]

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がん先進治療オンコサーミア(腫瘍温熱療法)

低出力のラジオ波を使用し、がん細胞のみを標的として照射し、
本来の免疫機能を活性化させて悪性腫瘍を自死に導く治療法

治療内容

腫瘍温熱療法「オンコサーミア」は、低出力(最大150W)の13.56メガヘルツ(13,560,000ヘルツ)のラジオ波を使用し、がん細胞のみを標的として照射し熱に弱いがん細胞を加温(42℃程度)することで殺傷し、本来の免疫機能を活性化させて悪性腫瘍を自死(アポトーシス)に導く治療法です。
また、化学療法、放射線療法、遺伝子治療や免疫療法等の補完的療法の治療効果も高めます。

温熱療法におけるオンコサーミア

がんの温熱療法において、日本で最も普及している治療法は「ハイパーサーミア」と呼ばれる方法です。ハイパーサーミアは、高出力(最大1500W)で8 MHz(8,000,000ヘルツ)のラジオ波を発生させ、腫瘍の温度を42℃以上に高めることを目標に治療が行われています。 国内を中心に約100台稼働しており、保険適応の温熱療法です。
一方、ドイツを中心に臨床応用されている「オンコサーミア」は、インピーダンスマッチングという特殊技術によりハイパーサーミアの10分の1の出力である150Wで13.56 MHz(13,560,000ヘルツ)のラジオ波を発生させ、効率的な加温を可能にした治療器による温熱療法です。当院では、効率の良い加温方法ゆえ、低出力のため体への負担が少なくより効果が見込める温熱療法として、世界で400台ほどが稼働する温熱治療器であるOncotherm社のオンコサーミアを導入し治療を行っています。

オンコサーミアとハイパーサーミア

ハイパーサーミアは、がん細胞は42.5度以上の高温では死滅(ネクローシス)を起こすことを目的とした治療法です。しかし、腫瘍が体の内部にあるとなかなか熱が浸透しないため、体に無害な電磁波を発生させて体の深くまで輸熱(ジュール熱)する方法が考えだされました。ハイパーサーミアは、保険適応の温熱療法である一方、高出力なため皮膚表面の火傷や痛みなどの副作用や、体力的な負担が大きいことで躊躇される方も少なくありません。
オンコサーミアは、がん細胞が正常細胞と異なり無秩序、独立の組織を形成するために起きる特殊な電磁波に対する吸収率の増加を利用することで、選択的にがん細胞だけの周辺を加熱し、これが細胞内外の温度差を生じさせることでがん細胞の細胞膜を破壊し、自死(アポトーシス)を起こすことを目的とした治療法です。 また、13.56MHzのラジオ波は悪性腫瘍の細胞膜に集積するブドウ糖に集まることが分かっており、より選択的にがん細胞の細胞膜だけを破壊します。そのため、実際に腫瘍が38℃程度にしか至らない状況下でも細胞破壊効率が従来のハイパーサーミアの3倍を記録したという報告もあります。(1)このため出力もハイパーサーミアの10分の1の低出力でも安全に効果を得ることが可能です。

オンコサーミアの免疫賦活効果

がん組織が39~41℃になると、がん細胞を攻撃する免疫細胞が活性化することがわかっています。同時に、がん細胞内でヒートショックプロテインが増加し、免疫細胞のがん細胞への攻撃を促進します。免疫細胞は血管を通じは全身を巡っており、局所のがん組織を温めることで全身の免疫を賦活することができ、転移巣などの抑制などにも効果が期待できます。

他のがん治療との併用と相乗効果

オンコサーミアは特に化学療法と放射線療法の効果を増感します。 がん組織を加温すると、がん細胞の細胞膜の透過性が高まり、抗がん剤の取り込み量が増えます。そのため、がん細胞内の抗がん剤濃度が増加し効果を増感します。 抗がん剤や放射線はがん細胞のDNAを損傷させることでがん細胞のアポトーシス(自死)経路にスイッチを入れることでがん細胞を破壊したりします。しかし、がん細胞が自らDNA損傷を回復することで効果が抑制される場合があり、それが熱によって阻害されます。
これらの作用により化学療法と放射線療法の効果を増感します。 抗がん剤の体内の濃度が高いうちにオンコサーミアで加熱するとより効果的で、低用量の抗がん剤の点滴と同時併用で行うとより効果的です。

当院では「がん休眠療法」として副作用の少ない持続的効果を狙い、抗がん剤の容量を減量しつつ行う治療を行っております。 詳しくはこちら→「がん休眠療法」

適応

・すべての固形がん
・その他良性疾患(関節炎、関節リウマチ、痛風、骨粗しょう症、喘息、免疫不全症など)

適応外となる方

・体内にペースメーカーや除細動器、補聴器などの電子機器が入って部位(周辺)への照射
・その他の金属(金属粉含む)やシリコンなどが入っている部位(周辺)への照射
・妊娠中またはその可能性がある方
・その他、担当医が適応の困難を認める場合

副作用

・ごくまれに局所の熱傷が生じる場合があります。
・加温中の皮膚表面の熱感、軽度の痛み、皮膚の軽度発赤
・皮下脂肪のシコリ

治療の流れ

患者様の症状により、変更がある場合もあります。
※当院では1コース12回を通院にて行います。1回の治療時間は1時間弱程度です。

お電話によるカウンセリング

まずはお気軽にお電話ください。
電話番号 0120-232-255※電話相談無料

セカンドオピニオン外来

治療について医師よりご説明いたします。また、患者様の病状をお聞かせください。お一人おひとりに合った治療プランのご提案をさせていただきます。
※診療情報提供書は、必須ではありませんが、直近の検査データなどありましたらご持参ください。

治療開始

患者様がご提案の治療をご希望された場合、治療プランに基づき治療を開始いたします。治療前にあらためて検査の必要がない場合は、セカンドオピニオンでご来院された当日から治療を開始することも可能です。

評価

治療開始後は、適宜画像検査や血液検査などから治療の評価をしていきます。

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