がん先進治療水素吸入療法
水素ガスを吸入し、活性酸素を除去することで、
がんの進行抑制、がん治療による副作用の軽減、がんになりにくい体質を目指す治療
治療内容
水素吸入療法は、体内に蓄積するヒドロキシラジカルを消去して、酸化ストレスを軽減します。
私たちの体細胞の中にあるミトコンドリアは、細胞活動に必要なエネルギーを生み出します。その際、発生する活性酸素種 (Reactive Oxygen Species:ROS)には、スーパーオキシド、ヒドロキシラジカル、過酸化水素、一重項酸素がありますが、これらの活性酸素はタンパク質や脂質、DNAなどを酸化し細胞を壊してしまうことで、様々な疾患の原因になります。特に反応性の高いヒドロキシラジカルは、最も危険な活性酸素とされ、老化やがん、糖尿病、高血圧などの数多くの疾患に深く関わっていることがわかっています。
水素吸入療法は、水素(H2)ガスを酸素とともに吸引により体内に取り込む治療です。水素を吸引することで、ヒドロキシラジカルを除去して、がんの進行抑制、がん治療による副作用の軽減、がんになりにくい体質を目指す治療です。
■活性酸素の除去の仕組み
また体内に吸引された水素ガスは、ヒドロキシラジカルに反応して水(H2O)に変化し、やがて体外に排出されます。仮に過剰に摂取しても、皮膚や髪の毛先から体外へ排出されるので安心して摂取ができます。
水素吸入療法の根拠
水素吸入療法は、「心停止後症候群」に先進医療として認定されています。
心停止後症候群では、心肺停止後に救急蘇生術までに脳や臓器の機能が損傷し、後遺症が発生する可能性があります。従来、低体温療法が用いられてきましたが、この限界を補うために水素ガスを酸素に加えて吸引することでダメージを軽減する治療として臨床の現場にて用いられています。
また、水素分子は毒性の高い活性酸素種を選択的に還元する抗酸化物であることが※1「Nature Medicine」にて論文が発表されると、水素による治療の研究が広まりました。
※1)Hydrogen acts as a therapeutic antioxidant by selectively reducing cytotoxic oxygen radicals Ikuroh Ohsawa, Masahiro Ishikawa, Kumiko Takahashi, Megumi Watanabe, Kiyomi Nishimaki, Kumi Yamagata, Ken-ichiro Katsura, Yasuo Katayama, Sadamitsu Asoh & Shigeo Ohta Nature Medicine volume 13, pages688–694(2007)
水素の多様な疾患への効果
水素吸入療法のがんに対する効果
- がんの発生・進行の抑制
ヒドロキシラジカルの選択的除去による効果
免疫チェックポイント阻害効果による抗がん効果 - がん治療の副作用の軽減
抗がん剤の副作用の軽減:シスプラチン腎毒性による腎機能障害の改善効果
放射線治療の副作用の軽減:放射線により発生する活性酸素除去による効果
除外基準
・重篤なアレルギーを有する、あるいは既往のある方
・重篤な活動性感染症を有する方
・治療を要する重篤な精神障害を有する方
・酸素非投与での動脈血酸素飽和度が94%未満の方
・透析を必要とする腎障害の方
・妊婦および授乳中の方
リスク・副作用
当治療において重篤な副作用の報告がこれまでありません。しかし、以下の副作用が予想されます。
・吐気・嘔吐
・気分不良
・頻尿
・催眠
がん治療の流れ
患者様の症状により、変更がある場合もあります。
お電話によるカウンセリング
まずはお気軽にお電話ください。
電話番号 0120-232-255※電話相談無料
セカンドオピニオン外来
治療について医師よりご説明いたします。また、患者様の病状をお聞かせください。お一人おひとりに合った治療プランのご提案をさせていただきます。※診療情報提供書は、必須ではありませんが、直近の検査データなどありましたらご持参ください。
治療開始
患者様がご提案の治療をご希望された場合、治療プランに基づき治療を開始いたします。治療前にあらためて検査の必要がない場合は、セカンドオピニオンでご来院された当日から治療を開始することも可能です。
評価
治療開始後は、適宜画像検査や血液検査などから治療の評価をしていきます。※上記検査以外に、オプションとして遺伝子検査などをお受けいただくことも可能です。
未承認医薬品等で あることの明示、 入手経路等の明示 |
水素吸入療法は承認医療機器の承認目的外使用となります。日本国内では、未承認医療機器を医師の責任において使用することができます。 |
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国内の承認医薬品等の 有無の明示 |
水素吸入療法において承認を得ている医療機器はありません。 |
諸外国における 安全性等に係る 情報の明示 |
諸外国で重篤な安全性情報の報告はありません。 水素ガス吸入療法は「心停止後症候群(院外心停止患者に対する水素ガス吸入療法)」において厚生労働省が定める先進治療指定されました。 |